蟻虫とカラットゾンビ

懐かしの所有物で振り返る断捨離前の悪あがき

恐怖

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表紙を飾るのは「こわい絵」と「毒ガ」

 

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オムニバスホラー漫画の快作

 

 

初 版 1976.8.20
著 者 楳図かずお
巻 数 全3巻
発行所 株式会社 秋田書店
定 価 290円
評 価 ★★★★☆

 

あらすじ

みやこ高校新聞部に籍をおく、高校生新聞記者の新井エミ子と青木夏彦。
校内のミステリークラブが「百物語」をするという事で、エミ子は取材に駆けつけた。
「百物語」というのは、百話目の怪談話を終えた時に怪異がおこると言われているのだが…

 

寸評

新井エミ子と青木夏彦が遭遇する様々な恐怖体験を描いたオムニバスホラー漫画です。
天才楳図かずお氏が、1966年から1970年にかけて「月間平凡」にて連載し、その集大成として「恐怖」という作品が生まれました。
個人的には第3巻に収められている「サンタクロースがやってくる」が、非常に印象に残っています。
室内に不気味に響き渡る聞き慣れない「ハト笛」の音色。孫思いの祖父がとった、衝撃の行動とは…。
今読んでも、全く色褪せる事がない楳図ワールド。
是非、ご一読を。