廃墟探訪(大分県竹田市)2015.9.13訪問
随分昔に訪れた、大分県竹田(たけた)市にある廃墟を訪れた際の画像が見つかりましたので、ご紹介したいと思います。
この時の愛車はYAMAHAのトリッカーでした。小さくて軽くて非常に乗りやすいバイクでしたが、軽量故かタンクが小さく、ロングツーリングはちょいと厳しかったですね。(出来ない事はありません♪)因みにこの廃墟探訪は、そこそこロングでしたので結構疲れました。
またスポークタイヤのため、チューブタイヤだったというのもネックでした。せめて後輪だけでもチューブレスタイヤだとツーリング中の安心感がかなり違っていたと思います。正直セローが羨ましかったですね。まあ、結局のところ、トリッカーでパンクは経験しませんでしたが。後はやはり絶対的なパワー不足感も否めませんでした。
そんなトリッカーのインプレッションにも触れたところで、廃墟探訪のはじまりはじまり…。
この道の先に数軒の廃墟が存在します。実は今回で三度目の訪問となります。モノ好きにも程がありますね。ここは、場所的にはそこまで難しくないのですが、気を付けて走らないと見落とす可能性が大です。
ん?画面向かって左の方に、雑草に覆われた案内板らしきモノが見えます。
鹿毛川(ししげがわ)と読むらしいです。そういえば、来る途中に小さな川が流れていました。
道を覆い尽くさんばかりの落ち葉が広がっています。自動車で進むには、かなり道幅が厳しいと思います。
道を進んで行くと、奥の方に大きな民家が見えて来ました。鬱蒼と茂った木々が時の流れを感じさせてくれます。頼りないセメント製の舗装道路に不安は募るばかりです。
更に進むと、右側の方に二軒程の民家が見えて来ました。写真ではわかりにくいのですが、奥の方にまだまだ道は続いているようです。取り急ぎ、先に進んでみる事にします。
手前の石垣には、これでもかと言わんばかりに雑草が生い茂り、屋根はご覧の有様です。この家屋が自然に還るのも、そう遠い未来ではないようです。
何か違和感を感じてふと振り返ると、人為的?に倒された雑草が確認出来ました。何故に?それにしても、こんな所で人に出会うのは御免被りたいですね。
更に進むと割と立派な門構えがありました。門の正面には白い大理石のようなものが埋め込まれており、文字が刻まれています。
う〜ん。読めそうで読めないですね。「下田美丸」でしょうか。それにしても表札がそのままとは、一体何があったのでしょうか。
気を取り直して先に進みます。右奥に見える小屋らしき建物が最後の建造物となります。因みにまだ陽は高いのに、この暗〜い感じ。少々ビビって来ました。
左に見えるのは先程の門柱です。それにしても、右側に見えるすすけたアルミサッシの窓が怖いですね。流石に室内を撮影する勇気はありませんでした。ほら、住居不法侵入になりますし…。
奥に見える一見洋風の家屋は、1階が倉庫になっているようで、階段を進むと住居へと繋がるみたいです。その大きさから、かなり立派なお宅だったのが伺えます。
建物の向かいには道を挟んで小さな川が流れていました。この雰囲気は、そこまで悪くないんですけどね。
左側に見えるのは、先程ご紹介した川ですね。というか、用水路的な感じでしょうか。行けるところまで、行ってみましょう。
更に奥へと進めそうですが、道の状況は「岩」「草」「土」で覆われており、余りよろしくありません。ワタクシのヘッポコ運転技術では危険が危ないのでやめておく事にします。
今進んで来た道を振り返るとこんな感じです。こちら側から見ると、先程の小屋らしき建物も、間違いなく腐敗が進んでいますね。それでは来た道を戻る事にしましょう。
ええ〜っと、倉庫の扉って開いていましたっけ?
何て冗談はさておき(わかりにくいですが、12枚目の写真で扉が開いているのが確認できます)ここの扉も開いていますね。今、このタイミングで中から人が出てきたら、腰を抜かす事間違い無しです。それにしても気になるのは、左側にあるアルミサッシ製の窓の部分なのですが」…。
只の光の反射か汚れだとは思うのですが、コレでは良くわかりませんね。
気になる箇所を赤丸で囲んでみました。こ、これはシミに見える顔…否、顔に見えるシミですね。そういう事にしておきましょう。ほら、点が3つあると顔に見えると言いますし。
それにしても一番右側の囲みは、漫画家つのだじろう氏の傑作、主人公鬼形礼の悲哀を描いた「恐怖新聞」に出てくる霊に見えない事もないですね。
ん?
ちょっと、待ってください…。
丸の部分が上から「目」「鼻の穴」「口」に見えます。しかも「目」と「鼻の穴」は左右対称になっているのが確認できます…。これは一体…。
気を取り直して、来た道を戻ります。玄関らしき部分を少しズームして撮影してみました。その造りからして、やはり結構年代モノっぽいですね。私にもう少しの勇気があれば、玄関内の撮影をする事が出来たと思うのですが…。
滅茶苦茶明るくしてみたら、玄関奥にある扉らしきものが確認出来ました。いかにも日本家屋風ではあります。
道だけみると、のどかで良い感じなんですけどねえ。
と言いますか、集落から抜け出た途端、明るい雰囲気になって来ているのは気のせいでしょうか。否、きっと日差しの影響でしょう。
木の茂みの奥に、何やら人工的な石の建造物が確認できます。お墓でしょうか?今回は時間が無いので探索は出来ませんでした。
振り返ってみたところです。この奥に数件の廃墟があるとは、ちょっと想像がつきませんね。
白壁が印象的な、1軒目の廃墟まで戻って来ました。改めて見てみると1階が倉庫、2階は住居となっているようで、その佇まいは中々立派です。
果たして、一体いつ頃までこの家屋は使われていたのでしょうか。かなり古そうな建物には間違いなさそうですが。
雑草はもちろんの事、竹も生い茂っていました。探訪から7年以上が経過していますが、今現在はどのようになっているのでしょうか。少々気になります。
この雑草の生え方からすると、最早この林道は草で覆い隠されているかもしれませんね。
そんな訳で、無事に戻って来ました。(ホッとひと安心)奥に見える「ホタルの里」の看板と「石橋」が良い味を出しています。それにしても、シンプソンのヘルメットが懐かしいなあ。価格と品質が見事に反比例した逸品でした。まあ、カッコイイから良いんですけどね。
近くには大野竹田バスのバス停がありました。停留所名は「大師堂前」。何とも渋いですね。それにしてもその下にぶら下がっている小さな看板らしき文字が気になります。赤文字で「白山紅嵐渓」と彫られていますが、その書体は地味に怖いですし。因みに「白山紅嵐渓」を検索してみたのですが、ヒットしませんでした。これは一体…。
ちょっと分かりにくいのですが、バスの本数が平日も土日も、1日に2〜4本程しかありません。田舎のバスあるあるです。夏場はまだしも、冬場なんかに乗り遅れたら死活問題になりかねませんね。
さて、長々と続けて参りました「廃墟探訪(大分県竹田市)2015.9.13訪問」もいよいよ最後の一枚となりました。
恐らくは野鳥用の巣箱だとは思うのですが、何とものんびりとした一枚ではあります。流石に野鳥の姿を確認することは出来ませんでしたが、果たして今でも使われているのかどうか…。
たまたま脇道を逸れた際に、発見した廃墟群。どういった経緯で廃墟と化していったのか、今となっては知る由もありませんが、そう遠くない昔に各々の家族があの場所で暮らしていたという事実は間違いありません。各家庭からは時折笑い声なんかも聞こえて来たことでしょう。隣家との距離から察するに、隣近所との付き合いも当然あった事だと思います。
それにしても人が住まなくなる事によって、家屋が朽ち果てていく様をまざまざと見せられた気がします。自然、恐るべしです。