蟻虫とカラットゾンビ

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漂流教室

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一気に読める全11巻。

 

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「オリエンタルカレー」の看板が少々気になる最終巻。巻末短編として「ねがい」が収録されています。

 

 

 

初 版 1974.6.1
著 者 楳図かずお
巻 数 全11巻
発行所 株式会社 小学館
定 価 320円
評 価 ★★★★★

 

あらすじ

ある朝、爆音と共に校舎ごと未来へタイムスリップしてしまった大和小学校の生徒たち。荒廃した未来で、次々と襲いかかってくる数々の困難と試練。主人公、高松翔を筆頭に繰り広げられる小学生たちの明日無き戦い。果たして小学生たちは、現代に帰って来れるのだろうか…。

 

寸評

天才楳図かずお氏のSF巨編。連載時、最初から最後まで考えて作られたストーリー展開は本当に凄まじく、読みごたえ充分です。それ故に読み始めたら最後、一気に最終巻まで読んでしまうこと間違いありません。楳図ファンならずとも必読の書と断言出来ます。

因みに本作品は1987年に故大林宣彦監督の手によって、実写映画化がされました。私自身、実際に映画館に足を運んで観てみたのですが、強烈な独特の脚色が随所になされており、目を覆うばかりでした。試写に立ち会った楳図かずお氏も上映終了後、無言でその場を立ち去ったというエピソードが残されています。そう言えば楳図かずお氏自身も、ちょい役ですが、おまわりさんとして同映画に出演していましたね。