週刊少年サンデー 昭和53年12月10日号
- 表紙
- 若者の店・SPC展示センター
- SONY ホットドッグ
- ポニー特選世界のアイデア商品
- ロケットラジオ ¥750
- ファミリーカラオケ ¥18,000
- ICラジオ ¥1,850
- ポケット時計 ¥2,500
- ドラキュラバンク ¥770
- セディックポケットカメラ ¥6,800
- ベルカメラセット ¥2,200
- セッチマ ¥600
- 天体地上望遠鏡(三脚付)30倍 ¥2,900/50倍¥5,900
- ラジスコ7 ¥3,500
- マヂックコインかくし ¥1,250
- マジックハンカチ ¥640
- スパイ用ライフルセット ¥1,100
- スパイ・7 ¥900
- 8mm映写機 ¥7,300
- コピア ¥900
- 金属製指錠皮ケース付 ¥1,700
- ヘアーカッター ¥1,400
- リスト・トランシーバー(2台セット) ¥4,700
- ラブバンク ¥2,100
- アメリカンバンク ¥2,670
- 乾電池充電器 ¥3,300(スタンダード)/¥6,600(デラックス)
- スパイかくしマイク ¥1,950
- 狼男 ¥3,900/フランケンマスク ¥2,200/猿人マスク ¥3,900
- スーパーバリンダー ¥2,900
- ラブチェック ¥600
- ポケット麻雀 ¥1,800
- ファッションペンダント ¥900
- 最高級盗ちょう器 ¥4,800
- FM・AM2バンドラジオ ¥5,800
- オールマイティトランプ ¥2,400
- ミラクルミー ¥1,650
- 腕時計ラジオ ¥3,900
- チカンマット・ブーブークッション付 ¥1,500
- 自転車キョリメーター ¥1,200
- 裏表紙
表紙
昭和53年12月10日に発売された「週刊少年サンデー」のご紹介です。
表紙を飾るのは、当時東芝EMIに所属していた五十嵐夕紀さん。この頃は18歳位でしょうか。
「ドラマチック最強少年誌、気迫充実!!」のキャッチコピーが示す様に、ボクシング漫画の快作、小山ゆう氏の「がんばれ元気」や、池上遼一氏の画力が光る「男組」。哀愁感漂う古谷三敏氏の「ダメおやじ」。ご存知、天才楳図かずお氏が描くまさかのギャグ漫画、社会現象にまでなった「まことちゃん」。先日亡くなられた、さいとうたかを氏の「サバイバル」等など、中々のラインナップです。
「週刊少年サンデー」は1959年に創刊され、昭和53年(1978年)当時の定価は150円でした。現在、最新号は定価340円(税込)で販売されています。
若者の店・SPC展示センター
表紙をめくると、当時の雑誌には必ずと言っていい程掲載されていた、通販コーナのページです。
「若者のための道具」として、懐かしの鉛入のリストバンドやアンクルバンド。パンチングボールやサンドバッグ等など、身体を鍛えるための原始的な道具が目白押しです。
また、スケートボードや日焼け灯やフリスビー。果てはポケット・バイクに超ミニサイクルや釣り用ゴムボートなど「若者のための道具」は、枚挙に暇がありませんね。それにしても少々気掛かりなのは、アメリカ製パチンコ「ファルコン」。昭和の時代でこそ販売出来たものの(違法ではなかったと思いたい)、令和の時代では非常に危険極まりない本格的な「パチンコ」として、通販で購入するのは中々難しいのではないかと思われます。
SONY ホットドッグ
昭和53年にSONYより発売されたラジカセ「ホットドッグ」の広告です。某食品メーカーの印象的なCMに「hungry?」というのがありましたが、あのCMを彷彿とさせるかもしれない「ユーアー・ハングリー」というキャッチコピー。さらには「音食人種に捧げます。ソニーから歌える〈ホットドッグ〉新発売」の文字。「音食人種」とは何ぞや?というのは置いといて、要は歌に飢えた人種が歌える、マイク付きのラジカセですね。質実剛健な外観とVUメーター、そしてテープカウンターが時代を感じさせてくれます。因みに肝心のマイクは、こういった商品にはありがちな別売となっています。
ポニー特選世界のアイデア商品
業界用語で言う所の所謂「表3」に、これまた必ずと言っていい程、しかも結構長い期間掲載されていた通販のページです。所狭しと並べられた商品の数々。その一つひとつが、何とも怪しいながらも魅力的な光を放っているのは、気のせいでしょうか。そんな魅力的?な商品の数々でしたが、結局のところ購入するには至らず。話のネタに一つ位は購入しておいても良かったかなあと悔やまれます。
紙面中央には、注文先等が記載されていますが、気になる一文を発見。何と、当時は350種!(ホントに?)掲載されたカラーカタログが、350円で購入出来た模様。これは普通に欲しいかも…。
てな訳で折角なので、気になる商品を詳しく見て行ってみましょう♪
ロケットラジオ ¥750
なぜ、ロケット型なのか、それが謎だ。
ファミリーカラオケ ¥18,000
少々高めのファミリーカラオケ。デンチでも動くスグレモノ。サアー君も歌ってみよう!
ICラジオ ¥1,850
キーホルダーの形状が懐かしい超小型のICラジオ。水銀電池が時代です。
ポケット時計 ¥2,500
「アメリカ製」という響きに弱かった様な気がします。
ドラキュラバンク ¥770
おお。コレは懐かしいですね〜。モーター?の音がやたらうるさかった様な気がします。
セディックポケットカメラ ¥6,800
ありましたね。こういった形状のカメラ。
ベルカメラセット ¥2,200
マッチ箱位とは、相当小型です。
セッチマ ¥600
これは今でも売っている、ドイツ生まれのベストセラー商品ですね。
天体地上望遠鏡(三脚付)30倍 ¥2,900/50倍¥5,900
ちょっと三脚が小振りな気もします…。脚が伸びれば良いんですが。
ラジスコ7 ¥3,500
これは、当時親に買ってもらった記憶があります。まあ、私のは確か学研のソレだったと思います。
マヂックコインかくし ¥1,250
「マヂック」の表記が少々気になりますが、本家はテンヨー製でしょうか。学生の頃、友人が目の前で実演してくれて、度肝を抜かされた記憶があります。非常に良く出来た製品だと思います。まだ、普通にテンヨー製は売っている筈です。
マジックハンカチ ¥640
果たして「マジック」なのか、それとも「マヂック」なのか。それが問題だ。
スパイ用ライフルセット ¥1,100
組立てると、全長560mmのスパイ用ライフルセット。中々、物騒な商品です。
スパイ・7 ¥900
おっ?またもやスパイ関連の商品が。因みに「カリパス」とは、コンパス型の計測器の事みたいです。
8mm映写機 ¥7,300
これまた懐かしいモノが。昔は動画鑑賞と言えば、映写機でした。
コピア ¥900
この商品も末永く掲載されていたと思います。中々カッコイイパッケージです。まあ商品自体は、手動式コピー機といったところでしょうか。
金属製指錠皮ケース付 ¥1,700
今ひとつ使用用途が不明な「指錠」だそうな。コレを持ち歩いて、果たして一体何をしようというのか。
ヘアーカッター ¥1,400
こ、これは……。虎刈り間違い無しの危険な香がする逸品です。
リスト・トランシーバー(2台セット) ¥4,700
幼少の頃、欲しくてたまらなかった「トランシーバー」。腕時計型は中々カッコイイかも。
ラブバンク ¥2,100
アマリのカワイサについ貯金したくなるそうな。チューを4回も続けてするなんて…。
アメリカンバンク ¥2,670
ナニナニ、250円以上になると自動的にカギがかかり、5千円貯まらないと、あかないらしい。その仕組みが少々気になりますが、これは否が応でもお金が貯りそうです。
乾電池充電器 ¥3,300(スタンダード)/¥6,600(デラックス)
「どんな電池も電圧を復元し、何回でも使える……」とありますが、怪しいなあ。それにしてもナショナルの赤い電池が懐かしいですね。
スパイかくしマイク ¥1,950
この時代は、何故か「スパイ」モノ的な商品が多かった様な気がします。「盗ちょうできます。」は、果たしてコンプライアンス的にどうなんでしょう?
狼男 ¥3,900/フランケンマスク ¥2,200/猿人マスク ¥3,900
ありましたね〜え。不気味なマスクシリーズ。今ひとつ使用用途がアレなんですが、今見ても、十分なクオリティではないかと思われます。
スーパーバリンダー ¥2,900
こ、これは一寸恥ずかしい商品かもしれない。「オートバイのモノスゴイエンジン音」、一寸聞いてみたい気がするかもしれない…。
ラブチェック ¥600
何とも怪しいネーミングの商品。恐らくバッチリとは、わからないと思う。
ポケット麻雀 ¥1,800
これは、何気に良い商品。けれども、旅先で麻雀をする必要はないなあ。麻雀と言えば、半荘6回に20年もの歳月を費やした「アカギ」が思い出されます。「クク…」。
ファッションペンダント ¥900
ヤング歌手、タレントの間で流行っているとは驚きです。キケンナペンダントダ!
最高級盗ちょう器 ¥4,800
なぜ、盗聴器の「聴」が平仮名なのか。「ちょう」。
FM・AM2バンドラジオ ¥5,800
是非とも、感度がバッチリキマって欲しいものです。
オールマイティトランプ ¥2,400
これは、何気に便利な商品。それにしても「株札」というのは知りませんでした。
ミラクルミー ¥1,650
良いですね。この商品名の響き。「ミラクルミー」。「ミラクル」と「クルミ」の造語でしょうか。「愛用されている」と、言い切るところが「ミラクルミー」な訳ですね。
腕時計ラジオ ¥3,900
こちらも感度バツグンみたいです。それにしても、語尾が中国語みたいになっていますね。「バッチリキマルヨ。」
チカンマット・ブーブークッション付 ¥1,500
まあ、誰が考えたか知る由もないのですが、中々下品な音が炸裂しましたっけ。しかもコレは股の間から手が「ニュー」と出る始末。けしくりからんです。
自転車キョリメーター ¥1,200
「君の愛車にピタッとキマルヨ!」って、コメントに困った時は、カタカナを使用する傾向にあるような…。
といった感じで長々と紹介してきました「ポニー特選世界のアイデア商品」。何が凄いって、怪しい光を放つ商品の数々もそうなのですが、何とこのお店、今現在でも健在なんですね。流石に当時の怪しさは若干薄れた気もしますが、「今でも存在しているという事実」に只々、驚かされました。
裏表紙
さて裏表紙を飾るのは、シチズンより発売された「デジタル」と「針」が一つになった腕時計「デジアナ」の広告です。一見不気味に見える、顔面が時計になったリアルなイラスト。中々のインパクトです。発売は1978年11月で国産初のアナログとデジタルのコンビネ−ション式腕時計でした。当時の価格 は25,000円〜35,000円となっており、かなり高価な腕時計だった様です。