蟻虫とカラットゾンビ

懐かしの所有物で振り返る断捨離前の悪あがき

2019 TOYs EXPO 時代を越えて愛される おもちゃ・ゲームの世界展

さて、あなたはいくつ分かりますか

館内ではパックマンで実際に遊ぶ事が出来ました
出典:市民ミュージアム大野城心のふるさと館

 

市民ミュージアム大野城心のふるさと館開館1周年を記念して開かれたのがこの「TOYs EXPO 時代を越えて愛される おもちゃ・ゲームの世界展」で、2019年7月より開催されました。

当ブログで紹介するには、少々新しいチラシとなるのですが、まあ掲載されているおもちゃ等が古いので良しとしておきましょう。

それにしてもこの頃は、まだコロナウイルスも蔓延しておらず、ある意味平和な時代でした。その後に起こる様々な騒動など、この時は当然の事ながら知る由もありませんでした。

さて、チラシ表面を見てみましょう。時代を彩った様々なおもちゃが掲載されています。

左上に掲載されているのは「チクタクバンバン」です。そのゲーム性はもちろんの事、当時流れていたCMも結構インパクトがあり、記憶に残っています。
その右下にあるのは「魚雷戦ゲーム」です。このゲームに関しては当時、K君の家で遊んだ記憶が。な、懐かしい…。

タイトル下、中央には任天堂大躍進のきっかけとなった「ゲームウォッチ」そして、今なおその存在は燦然と輝き、当時の他メーカのゲーム機をことごとく蹴散らかしていった、最早説明の必要も無い「ファミリーコンピュータ」が掲載されています。

更には「消える魔球」の使用は回数を決めていた「野球盤」や、今なお販売中の「人生ゲーム」などなどが確認出来ます。時代的にアナログ感溢れるおもちゃで賑わっています。

続いて裏面です。
開催中は色々なイベントが行われた様ですが、人混みを避けるために確か平日に訪れたため、イベント参加までには至りませんでした。しかしながらキャプションでも触れた通り「パックマン」で遊ぶ事が出来ました。子ども達に混じって年甲斐もなくプレイしてみましたが、思いの外筐体の「スティック」の状態が良くなく(一応言い訳)、散々な結果に終わってしまいました。

個人的には福岡のローカルタレント岡本啓氏のレトロゲームの極め具合を見てみたかった様な気がしないでもないです。(個人的に岡本先生のキャラは好きだったりします)そんな感じで束の間ではありましたが、子どもの頃にタイムスリップした1日でした。

子どもの頃に買って貰いたくてしょうがなかったおもちゃの数々。当時の我が家は残念ながら、おいそれと買って貰える家庭環境ではありませんでしたが、時折、親が無理して?買ってくれたりしていました。そんな時は本当に嬉しくてしょうがなかったです。そしてそんな親の好意に応えるかの様に、例えば購入してくれたボードゲームを親と一緒に遊んでその喜びを分かちあったり、友だちを家に呼んで恐らくドヤ顔で、自慢気に遊んだりしていました。当時は気付きもしませんでしたが、こういう事が出来るのってホント、子どもの時だけだったんですね。今更ながらしみじみと思い出されます。

 

何ともアメリカンなCM

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買って泣かないソフトはこれだ メガドラBEST50 1992年9月

 

表紙

名作ソフトが目白押し

出典:角川書店

この「買って泣かないソフトはこれだ メガドラBEST50」は、当時数多く発行されていたゲーム系雑誌の一つ、「マル勝メガドライブ」の付録になります。

正にタイトル通り、もっと早くにこの小冊子に出会えていれば、買って泣かなくて済んだ場面も多々あったのではないかと思われますが、まあそれはそれ。良い経験をさせてもらったんだなあ、という事にしておきましょう。

それでは、気になるソフトを見て行く事にしますか。

 

目次

当時好んで遊んでいたのは、アクションゲームでした

出典:角川書店

 

アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝

4,800円はかなり良心的な価格設定

出典:角川書店

ありましたねえ。良質で安価なシリーズが。この値段で小気味良いアクションゲームが楽しめたのは、素晴らしかったと思います。難易度は低めなので、あっさりクリアしてしまう可能性があるかもです。

 

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アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険

キャラクターの動きが素晴らしい

先の「アイラブ~」シリーズ第一作目にあたる作品です。これもドナルドダック同様、ライトなアクションゲームを気軽に楽しもうというスタンスで作られていました。ゲーム中のBGMや背景等は、キャラクター本来が持つ雰囲気を壊す事なく表現されており、メガドライブの弱点でもある発色数の少なさを微塵も感じさせない見事な出来栄えでした。

 

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アウトラン

ドライブゲームの傑作

ドライブゲームを語る上で、このタイトルは絶対に外せないでしょう。それまで順位一辺倒だったドライブゲームにおいて、単に走りを楽しむという大胆な設定。走る時には素敵なBGMが必要だという事で、用意された3曲。そのどれもが神がかっているという驚異の出来栄え。道路のアップダウンをゲーム上で初めて再現したのも、確かこの作品ではなかったかと思います。正にエポックメイキング的なドライブゲームと言っても過言ではありません。そんな作品を、このメガドライブ版では実に見事に移植していると思います。

 

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エイリアンストーム/ゴールデンアックス

セガの名作

エイリアンストームは、何ともセガらしいと言えばセガらしいゲームでした。横スクロール、強制横スクロール、3Dシューティングとゲーム展開も豊富で中々楽しめました。

少し頑張れば最後まで行ける難易度だと思いますので、是非ともぶっ飛んだエンディングを堪能して頂きたいものです。

 

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一方、ゴールデンカムイではなく、ゴールデンアックスの方は何がカッコ良かったって、オープンニングのデモですよ、アドバタイズデモ。何とも重苦しいBGMと共にゲームタイトル「戦斧」の文字が画面下から現れるのですが、その文字を囲む様に「GOLDEN AXE」という文字がくるくると回っているという…。いやあ何回観ても飽きませんでしたねえ。
肝心のゲームの方は、オリジナルが持つ世界観を上手く表現していたと思います。但し、それも「1」まで。続編の「2」「3」はよろしくなかった記憶があります。「1」でやめておけば良かったのに。

 

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ザ・スーパー忍

刀を動かして手裏剣をかわすオープニングデモが秀逸

古代祐三氏のサウンドが響き渡る忍者ゲームの傑作です。忍術を活かして進まなければならない多彩なステージが数多く用意されており、遊びごたえ充分です。

後半になると流石に難易度が上がって来ますが、裏ワザの手裏剣無限大(手裏剣がゼロになった状態でしばらく待っておくと手裏剣の数00の表示が∞に変わる)と、気合さえあればクリアは可能ではないかと思われます。

 

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ストライダー飛竜

8メガビットの限界

このゲームは、かなりやり込みましたねぇ。「ひとこと」に記載されている通り最初はちょっと難しいのですが、やり込めばやり込む程、飛竜を自在に操れる様になり、クリアが見えてきます。

因みに私がハマってしまったのが何面目だったでしょうか。雪山のシーン。何回やっても大きな谷を飛び越えられず、途方に暮れていました。そんな中、半ばヤケクソになって方向キーの右ボタンを押しっぱなしにして突き進むと飛竜が加速して行き……見事、谷を飛び越える事が出来ました。こんなちょっとした謎解き要素も、このゲームの魅力を高めていたと思います。

それにしても良くぞ8メガに収めたなあと思うのですが、やはり無理があったのか、ゲーム中にフリーズする事もしばしば。まあそんな由々しき状況に陥ったとしても、この「ストライダー飛竜」は非常に魅力溢れる、素晴らしい作品でした。

 

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ソニック・ザ・ヘッジホッグ

セガの記念すべきマスコットキャラクターの登場

 

とにかくセンス溢れる作品でした

セガの数ある横スクロールアクションゲームの中でも、群を抜いて秀逸な出来だったのが、ご存知、この「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」ではないでしょうか。直訳すると「音速ハリネズミ」となります。

セガのゲームにそんなに詳しくなくても、この「ソニック」だけは知っているという方も多いと思います。それまでの「セガ=マニアック」というゲーム業界における常識を良い意味で覆してくれました。

今更、このゲームの批評をするのもアレなのですが、当時はセガらしからぬ洗練されたキャラクターや背景のデザインに衝撃を受け、度肝を抜くスクロールスピードに圧倒されました。いや、ホントに凄かった。そのスピードは正に音速。

ゲームの難易度もそこまで高くなく、クリアは充分可能だと思います。しかしながら、ボーナスステージは少々難アリで、私自身、結局カオスエメラルドを全て集める事が出来ず、真のエンディングには辿り着けませんでした。

この作品を皮切りに「2」「3」「CD」版などなど、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の世界は拡がっていくのです。

 

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大魔界村

衝撃の2周目に打ちのめされた人も多いのでは
当時としては大容量の5Mビット
驚愕のわずか768キロバイト

これまた初期のメガドライブ作品の中でも出色の出来、驚異の移植作、それがこの「大魔界村」です。移植は「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の生みの親、中裕司氏が手掛けました。

魔界村シリーズと言えば、その難易度の高さで有名ですが、この作品もご多分に漏れず、非常にやり応えのある逸品に仕上がっています。当然の如く2周目も用意されており、当時その事実を知らなかった私は、衝撃の事態に激しく動揺し、後頭部を激しく叩かれた様な感覚に陥り、そして奈落の底に突き落とされたのでした。

しかしながら幸い当時はまだ若く、まだまだ気力も体力も時間もあったので何とかクリア出来ましたが(若さの無駄遣い)、今クリアしろと言われても、絶対ムリだと断言出来ます…。

 

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ベア・ナックル 怒りの鉄拳

ゲーム中に響き渡るハウスミュージックが最高

続いては、ベルトスクロールアクションゲームの秀作「べア・ナックルです」。
発売は、1991年8月。メガドライブ版は「III」までがROMカートリッジ(最後は驚愕の24メガビット!)で発売されました。

但し「I」に関しては、海外版のタイトル「Streets of Rage」として、4本のゲームが収録されたメガCD用ソフト『セガクラシック アーケードコレクション』の一つとしても販売されています。

今、改めて見てみると流石にゲーム画面には時代を感じますが、全く色褪せていないのがゲーム中のBGM。制作は数々のヒット作を生み出して来た古代祐三氏です。各ROUNDのサウンド、BOSS戦のサウンドなどなど今でも聴き応え充分、限られた音源で良くぞここまで作り上げられたと思います。

もしかしたら、ごくごくありふれた存在で終わっていたかもしれない本作品の価値を、このBGMが随分と上に押し上げたのは間違い無いと思います。やはりBGMは大切ですね。

そんなBGMが収録された本作品は、ハウスミュージックを楽しむためだけに購入しても良いかもです。因みに個人的に好きなのはROUND3の「Moon Beach」です。あとは…BOSS戦もいいなあ。

 

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マイケル・ジャクソンズ ムーンウォーカー

ゲーム自体は真面目に作られているんでしょうけど…

さて、次なる作品はあのキング・オブ・ポップマイケル・ジャクソンが、何とメガドライブにまさかの降臨です。その名も「マイケル・ジャクソンズ ムーンウォーカー」。1988年に公開されたミュージカル映画ムーンウォーカー」がモチーフになっている様です。そういえばありましたね、そういう映画。

特にマイケル・ジャクソンのファンでもなかったのですが、アクションゲームが好きだった私は、たまたま店頭で見掛けたお手頃価格の本作品を購入、正直全く期待していなかったのですが、プレイしてみてびっくり。良い意味で見事に期待を裏切られました。

まあ言ってみれば、普通の横スクロールアクションゲームなのですが、主人公であるマイケル・ジャクソンの動きが見事に再現されていて、その攻撃方法がいちいちカッコイイんですよ。挙句の果てには自身の華麗なダンスに敵を巻き込み、相手を倒してしまうという前代未聞の攻撃方法……。ぶっ飛んだゲーム設定に驚きを隠せませんでした。

ゲームの難易度自体は、確かそんなに高くなかったハズなので、クリアは充分可能だと思います。

 

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魔王連獅子

大昔に中古ショップのショーウィンドウで見た様な記憶が…?

希少価値の高い作品というのは、ご多分に漏れずメガドライブにもある訳でして、この「魔王連獅子」もそんな作品の一つになっています。未だに店頭でまともに見た事がなく、ネットで中古価格を調べてみると…何と驚きの3万円超えではありませんか。(定価は6,800円)

肝心のゲーム内容といえば、どうやら格闘アクションゲームみたいで、特筆すべきはやはりその和風テイスト溢れる世界観。こういった世界観を持つ作品といえば、古くはナムコの「源平討魔伝」や「妖怪道中記」、また名作、コナミの「がんばれゴエモン! からくり道中」などが思い出されます。

 

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魔法の少女シルキーリップ

一度聴いたら二度と忘れる事が出来ない主題歌に要注意

 

1992年に株式会社日本テレネットから発売された、メガCD用のアドベンチャーゲームです。

一見、一般的にはとっつきにくいであろう少女趣味性の高い危険な香り漂う作品に見られがちなのですが、シナリオは割とアドベンチャーしており、単なるギャルゲーだからといってプレイしないのは、少々もったいない様な気がします。

しかしながら紹介画像のキャプションでも触れていますが、冒頭に流れる主題歌。これには充分注意しなければなりません。何しろ余りにもキャッチー過ぎて一度耳にしたら最後、決して耳から離れる事はないでしょう。故に特に男性諸氏においては、決して公の場でこの主題歌を鼻歌ですら歌う事なく、その欲求は墓場まで持って行く事をオススメします。

 

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レンタヒーロー

オープニングムービが秀逸

セガが生んだ、市井のアクションヒーロー。それが「レンタヒーロー」です。ゲームジャンルはアクションロールプレイングゲームとなります。

プレーヤーは、アーマースーツを半ば強制的にレンタルさせられた主人公、やまだろう(デフォルト時)を操作して、様々な依頼をクリアしていかなければなりません。依頼内容は最初ショボいものの、徐々に大きな事件へと巻き込まれていきます。ゲーム中は、あちこちでセガに関する小ネタが盛り込まれており、時折ニヤリとさせられる場面に出くわすことも。しかしながら個人的にこの作品をクリアするには至りませんでした。(恐らく格闘シーンでの理不尽さに辟易したに違いない)

後年発売された、ドリームキャスト版の「レンタヒーローNo.1」はクリアする事が出来たのですが、メガドライブ版の時に溢れていた、そこはかとないB級感、更にはオープニングムービ(実際にはムービーと言う程でもないのですが)の素晴らしさ(ROMカートリッジなのに凄い!というフィルターが掛かっていたのは間違いありません)を感じる事は出来ませんでした。そういった経験を踏まえると、この「レンタヒーロー」は、セガの古き良き時代を表現していたのかもしれません。

 

カッコイイオープニングムービーは11分過ぎあたりから

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スーパーモナコGP

優勝トロフィーではなく、自らの「首」を持ち上げる不気味な裏技があった件について

まだまだポリゴンによる表現が一般的ではなかった時代の疑似3Dなレースゲーム。それがこの「スーパーモナコGP」です。

当時、プレイ画面を見て私が感心したのが、そのセンスの良さ。実際の走行中の画面左側にタコメータ、右側に走行中のコース、上部にバックミラーが画面に直接乗っかる様なカタチで表現されているのですが、この手法は今までなかったのではないでしょうか。如何せん画面が見にくいという声もあったみたいですが、個人的にはこのありそうでなかった大胆なレイアウトに拍手をおくりたいです。

肝心のゲームに関しては、これまた非常に良く出来ており、操作性は若干シビアなものの、ソコソコ頑張ればワールドチャンピオンになれるというゲームバランスの良さも光っていました。因みに私は乱暴?な走りが災いし、レース早々にトランスミッションを良く破壊していました…。

 

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アフターバーナー

アフターバーナー2といえば…ターミネーター2 でも面白いのは、やっぱりチープ感漂うターミネーター1

当時、ゲームセンターで好評稼働中だったセガ体感ゲームマシンの一つ「アフターバーナー」のメガドライブ版です。

私が家庭用ゲーム機器で「アフターバーナー」を初めてプレイしたのは、メガドライブの前身となるセガマークⅢ版の知る人ぞ知るゴールドカートリッジシリーズでした。それは良い意味で中々無茶な移植ばかりしておりました。

初めてセガマークⅢ版をプレイして正直に思ったのは、これはアフターバーナーじゃないなあという事。やはり無茶移植にも限度があったのでしょう。因みに同じ無茶移植でも、マークⅢ版の「スペースハリアー」は、後世に残る名作ではないかと個人的に思っています。後年、敵の表示を「背景」で表現していたという発想には本当に驚かされました。

少々話がそれてしまいましたが、今回ご紹介するメガドライブ版の「アフターバーナーⅡ」。流石にマークⅢ版よりは格段にグラフィックもサウンドもレベルアップしており、それなりには楽しめますが、やはりゲームセンターのそれには遠く及ばず。完全移植版のアフターバーナーへの道は、まだまだ続くのでした。

 

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鋼鉄帝国

独特の世界観が素晴らしい

私の中で売らなければ良かったソフト、上位に位置するのがこの「鋼鉄帝国」です。今は亡きホット・ビィが世に放った横スクロールシューティングゲームで、同社渾身の一作ではなかったかと思います。

ゲームをスタートすると、最初に流れるサイレント映画風の演出から始まり、独特の世界へと誘われます。そしてゲームタイトルが示すように「鋼鉄」で作られた、画面をはみ出さんばかりの巨大なボス機がやたらと硬く、その破壊とクリアには時間を要しました。

やむを得ず売却してしまったソフトですが、少々気になるのは現在の中古価格。調べてみると…アマゾンでは何と、衝撃の25,000円で売られているではありませんか。プレミアが付きまくっていますねぇ。

こういう事態に陥ると、当時PCエンジンのユーザーだった友人の言葉が思い出されます。彼曰く「購入したソフトは絶対に売らない。」と断言していました。理由は簡単。「また遊びたくなるから」との事。なるほど、至極明快で分かりやすい答えです。確かに、もしも今手元にこのソフトがあれば、当然の如く遊ぶ事も出来たでしょうし、ひょっとしたら、ちょっとしたお金儲けが出来たかもしれません。などと下衆な考えに思いを馳せつつ、まあ後悔先に立たずなお話で御座いました。

 

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ジノーグ

漢のシューティングゲーム

画面上を覆う「弾」「弾」そして「弾」。中々歯ごたえのある横スクロールシューティングゲームが、この「ジノーグ」です。敵の攻撃が狂気ならば、そのデザインセンスも圧倒的狂気。非っ常~にインパクトのあるボスキャラたちが、これまた身体の動線を完全に無視したかのような奇妙奇天烈な動きで、プレーヤーに襲い掛かって来ます。

いやあ、このゲームはホントにグロかったですねぇ。難易度も折り紙付きでした。

それにしても改めて見てみると、メガドライブの限界に挑戦したと言っても過言ではない緻密なグラフィックや高度なプログラム技術によるスクロール処理。そして圧巻の回転処理などなど。(メガドライブは回転機能がないので、どうやら疑似らしい)

本作品はもっと評価されて良いかもしれない、正に隠れた名作だと言えます。

 

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スーパーファンタジーゾーン

BGMが素晴らしいセガの名作シューティングゲーム

名作「ファンタジーゾーン」を知らない人は、そうそういないのでは?と言ってもいい位、セガ印のシューティングゲームです。その誕生は古く、アーケードゲームとして1986年に稼働を始めました。それから様々な機種に移植され、メガドライブ版は直接の移植版とは言えないものの、1992年に「スーパーファンタジーゾーン」として登場しました。

さて、このゲーム。最大の特徴とも言えるのが、パステルカラーで描かれた美しいグラフィックとBGMです。特にBGMは、そのどれもが名曲と言っても過言ではなく、聴いていて非常に心地良い曲ばかりです。当然、画面の雰囲気とも合っていますし。

そんな中、個人的にお気に入りなのは、セガマークⅢ版の「ファンタジーゾーンII オパオパの涙」です。この作品は、BGMといい、ゲーム性といいマークⅢの中でも出色の出来なのではないでしょうか。当然の如く、マークⅢはFM音源を搭載していなかったので再生されるBGMはPSGで奏でられていた訳ですが、それでもその音色は素晴らし過ぎました。この作品でもPSGの底力を感じさせられました。

話が少々それてしまいましたが、メガドライブ版「スーパーファンタジーゾーン」。正に「買って泣かないソフト」だと断言出来ます。

 

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裏表紙

これは表3 丸印が付いたモノが購入したソフトっぽい

ソニック任天堂で遊べる日が来るなんて



如何でしたでしょうか。長々と「買って泣かないソフトはこれだ メガドラBEST50」をご紹介して来ました。個人的に好きなゲームのジャンルが「アクション」「シューティング」「レース」だったりするので、かなり偏った内容になってしまいました。しかしながら、当時のセガの勢い、メガドライブの勢いなんてモノを少しでも感じて頂ければと思います。

自分も当時の事を思い出しながら、ちょこちょこ文章を書いていたのですが、よくもまあ、当時の年齢としては莫大なお金と、貴重な時間を費やしてしまったなあと、何とも複雑な気持ちに陥っています。その時のお金と時間が決してムダだったとは思いたくないのですが、今現在、ほぼゲームをしなくなってしまった自分としては当時のあの熱量は一体何だったのだろうか、と不思議にも思うのです。「ゲーム中毒のタンク」なるものが存在するとすれば、最早そのタンクは一杯一杯なのかもしれません。

 

 

超常世界とのコンタクト・マガジン マヤ

表紙

宜保愛子・心霊ゾーンを行く こういうのがまた観たい

1979年(昭和54年)に創刊、2022年7月には創刊43年、500号を迎える名実ともに正にオカルト月刊誌「ムー」。書店で見る度に、薄く高価になっているのが少々気になりますが、今回ご紹介する「マヤ」は、そんなお化け雑誌の読者層を、より低年齢層に向けて刊行されたものです。創刊は1988年で定価は380円。残念ながら雑誌としての使命は短命に終わってしまったみたいです。
取り上げられる内容の真偽は置いといて、この頃はこの様な雑誌が多く見受けられた様な気がします。また、TV番組でも時折オカルト的な特番が放映される事があり、それこそ目を皿のようにして、食い入るように画面に見入っていました。今思えば、ある意味何とも平和な時代だったのかもしれません。「昭和製のフィルター」がきっとイイ味を出してくれていたのでしょう。無論テレビなんて一家に一台しかありませんでしたから、親も良く付き合ってくれたなあと思うのです。

 

KYOSHO POP CRAFT「エレクトロガード モアイ」

オイ! 誰かくるゾ! と言われてもねぇ

ラジオコントロールモデルの老舗メーカー京商より発売されたエレクトロニクス工作キット「ポップクラフト」の「エレクトロガード モアイ」のご紹介です。
センサー仕掛けのおもちゃで、作るオモシロさと使う便利さを楽しめる工作キットみたいです。それにしても防犯のためとはいえ、夜中に低い声?で「オイ! 誰かくるゾ!」と言われたら、相当驚きそうです。まあそれ故に、防犯効果は高いのかもしれませんが。個人的には「点(てん)灯(とう)むし」のネーミングセンスが嫌いではありません。

 

マヤ創刊記念5大企画

怪しい賞品が目白押し

創刊号を記念してか、合計343名に賞品が当たるビックな企画が行われた様です。

それにしても怪しい不思議グッズから映画のビデオ、さらにはボードゲームや懐かしのLSIゲームまで混沌とした賞品ラインナップに驚きが隠せません。

因みに最下段、左より4番目に紹介されている「悪霊たちの館」は、パッケージ写真に見覚えがあり、ほぼほぼB級映画を超えるC級映画なのは間違いないのでしょうが、今となっては3周位廻って観てみたいような気がしないでもないです。

ん?何やら左下に、三角形に切り抜いた形跡がありますね…。

 

ビックリ全員サービス

変に躍動感のある「こうして送ろう」

思い出しました。思い出しました。

三角形に切り抜いたのは「応募券」の「あと」でした。そもそもこの雑誌を購入しようとしたのが「応募者全員がもらえる 開運お守りペンダント」に惹かれての事でした。

しかしながら改めて見てみると、ペンダントをゲットするには送信用と返信用の封筒とそれぞれの切手、尚かつ、恐らくペンダントの代金であろう100円切手を同封しなければならず、コレって只の購入では?と、思ったりする訳ですが、まあ当時はまだまだ純真無垢なお子さまだったのでしょう。

因みにそのペンダントはモチロン送られて来たのですが、今や何処に行ったのかは全くわかりません。

 

これが恐怖の心霊写真だ!!

投稿された写真に霊能者である宜保愛子氏がコメント

その昔、心霊研究科である新倉イワオ氏との心霊スポット巡りは傑作でした

 

この頃のオカルト系の雑誌に、必ずと言っていい程掲載されていたのが「心霊写真特集」でした。「心霊写真」と言えば、やはり中岡俊哉氏が思い出されます。氏の著作である「恐怖の心霊写真集」シリーズは、その真偽はともかく当時そのどれもが非常に不気味で恐ろしかったの覚えています。

今でこそあまり「心霊写真」は話題になりませんが、もしかしたらそれはデジタル化による弊害でしょうか。勿論そんな事は無いと思いたいですし、実は私の手元に昔デジタルカメラで撮影した不思議な写真があったりする訳で…。まあ、いずれにせよ機会があればご紹介したいなと思います。

それでは、気になる「心霊写真」を検証してみましょうか。因みにワタクシ、霊感なるものはほとんどありません。多分。

足が…

なるほど。確かに足が消えた様には見えますが、この人物だけ妙にブレているのが少々気になります。こういうのは「心霊」ではなく、いわゆる「不思議な写真」という気がします。

 

顔が…

女性の横顔でしょうか。パッと見、分からなかったのですが、良く良く見ると向かって右側の方に顔らしきモノが。しかも分かれば分かる程、不気味に見えるという…。

でもコレって、一番手前のブレている右手親指の部分とその奥にいる人物の左手が重なっているだけの様な気が…。

 

髪の毛に…

ううっ。女の子の後頭部に顔の様なモノが……こ、これは一体……。
って、単純にコレは光の反射によるものでしょう。
頭部を負傷したのは偶然だと思われます。頭痛にはお薬を。

 

以上、検証結果でした。

 

エスパー清田

昭和の超能力野郎といえば、清田益章

基本的には触れずに「折る」でした

昭和の超能力者として忘れてはならないのが、やはり清田益章氏ではないでしょうか。しかしながら、この方ほど「超能力」というものに翻弄された人もいないのかもしれません。

多くの超能力者風の人がスプーンの柄の部分に触れて、恐らく瞬間的にテコの原理でスプーンを捻じ曲げるのに対し、清田氏はスプーンの柄の部分には触れず、見つめるだけで折っていました。これがトリックならば、それはそれで天晴ですが、果たして真相は如何に。

日武会「肥田式強健術

信販売といえば日武会

究極の秘技の数々… 4つ目が謎です…

 

さて、次にご紹介する広告は通信業界の雄。あの「日武会」ですよ。「日武会」。正直、この会社の商品には色々な思いが駆け巡ります。まだまだ、インターネットも無い時代。当時は雑誌に掲載されている僅かな情報だけで、その商品を見極めなければなりませんでした。当然の事ながら、一番失敗しない方法は「購入しない」というのが間違い無いのですが、紙面から漂う怪しい雰囲気に、ついつい正常な判断を失う事もしばしば。実際に購入した商品の紹介は差し控えさせて頂きますが、いやはや何ともホロ苦い思い出ですね。

前置きが長くなってしまいましたが、今回の商品は「肥田式強健術」です。この商品は割と長い間、雑誌に掲載されていた様に思います。そのお値段6,800円。決してお安くはありません。お安くは無いけど「ひ弱人間」を必ず強くしてしまいます。という触れ込み。一日十分のつらくない鍛錬。本気で強くなりたいと願った少年たちを、ひょっとしたら虜にしたのかもしれません。その鍛錬方法は全くもって謎ですが、実際に鉄人になれたのかもしれません。そういった一切合財をこの紙面で見極める眼力。当時はそういった「力」を試されるモノが、良くも悪くも世の中に満ち溢れていた様な気がします。勿論それは現代でもそうですし、厳しい世の中を生き抜いていくには必要な力だと思うのです。

さてそんな日武会ですが、社名を変えて現在も存在していますね。流石です。

 

socia-group.com

 

また、今更ながらインターネットの普及は絶大で「肥田式強健術」の動画も存在していました。
本当に便利な世の中になりましたね。

 

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八幡書店ホロフォニクス

一度聞いたら忘れられない、その名はヒューゴ・ズッカレリ氏

長々とご紹介して来た「超常世界とのコンタクト・マガジン マヤ」。最後を飾るのは八幡書店の広告です。

アルゼンチンが生んだ天才神経生理学者ヒューゴ・ズッカレリ氏による「ホロフォニクス」シリーズが紹介されています。

第一弾となる「ホロフォニクス LIVE」が思いの外売れたのか、調子に乗って「アルファベット・サウンズゲーム」更には「幻視のリズム」と立て続けに出して、どうやらコケちゃった感があるような、無いような。

確かに「ホロフォニクス LIVE」は友人宅で視聴した際に、その立体音響とやらに衝撃を受けて、ついつい購入してしまいましたが、その後の「アルファベット・サウンズゲーム」は、友人曰く大したことは無かったとの事。更に「幻視のリズム」は、言わずもがなでしょうか。

そんな「ホロフォニクス」ですが、その原理はヒューゴ・ズッカレリ氏の強い意志により未だに明らかにされていないみたいです。まあ当時でも、その音響技術自体はそう新しいモノでもなかったみたいですが。

 

ja.wikipedia.org

 

因みに八幡書店は今でも存在しています。怪しい感じが良い感じ。

 

www.hachiman.com

 

 

週刊少年サンデー 昭和53年12月10日号

表紙

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昭和53年12月10日に発売された「週刊少年サンデー」のご紹介です。
表紙を飾るのは、当時東芝EMIに所属していた五十嵐夕紀さん。この頃は18歳位でしょうか。
「ドラマチック最強少年誌、気迫充実!!」のキャッチコピーが示す様に、ボクシング漫画の快作、小山ゆう氏の「がんばれ元気」や、池上遼一氏の画力が光る「男組」。哀愁感漂う古谷三敏氏の「ダメおやじ」。ご存知、天才楳図かずお氏が描くまさかのギャグ漫画、社会現象にまでなった「まことちゃん」。先日亡くなられた、さいとうたかを氏の「サバイバル」等など、中々のラインナップです。
週刊少年サンデー」は1959年に創刊され、昭和53年(1978年)当時の定価は150円でした。現在、最新号は定価340円(税込)で販売されています。

若者の店・SPC展示センター

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表紙をめくると、当時の雑誌には必ずと言っていい程掲載されていた、通販コーナのページです。
「若者のための道具」として、懐かしの鉛入のリストバンドやアンクルバンド。パンチングボールやサンドバッグ等など、身体を鍛えるための原始的な道具が目白押しです。
また、スケートボードや日焼け灯やフリスビー。果てはポケット・バイクに超ミニサイクルや釣り用ゴムボートなど「若者のための道具」は、枚挙に暇がありませんね。それにしても少々気掛かりなのは、アメリカ製パチンコ「ファルコン」。昭和の時代でこそ販売出来たものの(違法ではなかったと思いたい)、令和の時代では非常に危険極まりない本格的な「パチンコ」として、通販で購入するのは中々難しいのではないかと思われます。

 

SONY ホットドッグ

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昭和53年にSONYより発売されたラジカセ「ホットドッグ」の広告です。某食品メーカーの印象的なCMに「hungry?」というのがありましたが、あのCMを彷彿とさせるかもしれない「ユーアー・ハングリー」というキャッチコピー。さらには「音食人種に捧げます。ソニーから歌える〈ホットドッグ〉新発売」の文字。「音食人種」とは何ぞや?というのは置いといて、要は歌に飢えた人種が歌える、マイク付きのラジカセですね。質実剛健な外観とVUメーター、そしてテープカウンターが時代を感じさせてくれます。因みに肝心のマイクは、こういった商品にはありがちな別売となっています。

ポニー特選世界のアイデア商品

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業界用語で言う所の所謂「表3」に、これまた必ずと言っていい程、しかも結構長い期間掲載されていた通販のページです。所狭しと並べられた商品の数々。その一つひとつが、何とも怪しいながらも魅力的な光を放っているのは、気のせいでしょうか。そんな魅力的?な商品の数々でしたが、結局のところ購入するには至らず。話のネタに一つ位は購入しておいても良かったかなあと悔やまれます。

紙面中央には、注文先等が記載されていますが、気になる一文を発見。何と、当時は350種!(ホントに?)掲載されたカラーカタログが、350円で購入出来た模様。これは普通に欲しいかも…。
てな訳で折角なので、気になる商品を詳しく見て行ってみましょう♪

 

ロケットラジオ ¥750

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なぜ、ロケット型なのか、それが謎だ。

 

ファミリーカラオケ ¥18,000

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少々高めのファミリーカラオケ。デンチでも動くスグレモノ。サアー君も歌ってみよう!

 

ICラジオ ¥1,850

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キーホルダーの形状が懐かしい超小型のICラジオ。水銀電池が時代です。

 

ポケット時計 ¥2,500

アメリカ製」という響きに弱かった様な気がします。

 

ドラキュラバンク ¥770

おお。コレは懐かしいですね〜。モーター?の音がやたらうるさかった様な気がします。

 

セディックポケットカメラ ¥6,800

ありましたね。こういった形状のカメラ。

 

ベルカメラセット ¥2,200

マッチ箱位とは、相当小型です。

 

セッチマ ¥600

これは今でも売っている、ドイツ生まれのベストセラー商品ですね。

 

天体地上望遠鏡(三脚付)30倍 ¥2,900/50倍¥5,900

ちょっと三脚が小振りな気もします…。脚が伸びれば良いんですが。

 

ラジスコ7 ¥3,500

これは、当時親に買ってもらった記憶があります。まあ、私のは確か学研のソレだったと思います。

 

マヂックコインかくし ¥1,250

「マヂック」の表記が少々気になりますが、本家はテンヨー製でしょうか。学生の頃、友人が目の前で実演してくれて、度肝を抜かされた記憶があります。非常に良く出来た製品だと思います。まだ、普通にテンヨー製は売っている筈です。

 

マジックハンカチ ¥640

果たして「マジック」なのか、それとも「マヂック」なのか。それが問題だ。 
 

スパイ用ライフルセット ¥1,100

組立てると、全長560mmのスパイ用ライフルセット。中々、物騒な商品です。

 

スパイ・7 ¥900

おっ?またもやスパイ関連の商品が。因みに「カリパス」とは、コンパス型の計測器の事みたいです。

 

8mm映写機 ¥7,300

これまた懐かしいモノが。昔は動画鑑賞と言えば、映写機でした。

 

コピア ¥900

この商品も末永く掲載されていたと思います。中々カッコイイパッケージです。まあ商品自体は、手動式コピー機といったところでしょうか。

 

金属製指錠皮ケース付 ¥1,700

今ひとつ使用用途が不明な「指錠」だそうな。コレを持ち歩いて、果たして一体何をしようというのか。

 

ヘアーカッター ¥1,400

こ、これは……。虎刈り間違い無しの危険な香がする逸品です。

 

リスト・トランシーバー(2台セット) ¥4,700

幼少の頃、欲しくてたまらなかった「トランシーバー」。腕時計型は中々カッコイイかも。

 

ラブバンク ¥2,100

アマリのカワイサについ貯金したくなるそうな。チューを4回も続けてするなんて…。

 

アメリカンバンク ¥2,670

ナニナニ、250円以上になると自動的にカギがかかり、5千円貯まらないと、あかないらしい。その仕組みが少々気になりますが、これは否が応でもお金が貯りそうです。

 

乾電池充電器 ¥3,300(スタンダード)/¥6,600(デラックス)

「どんな電池も電圧を復元し、何回でも使える……」とありますが、怪しいなあ。それにしてもナショナルの赤い電池が懐かしいですね。

 

スパイかくしマイク ¥1,950

この時代は、何故か「スパイ」モノ的な商品が多かった様な気がします。「盗ちょうできます。」は、果たしてコンプライアンス的にどうなんでしょう?

 

狼男 ¥3,900/フランケンマスク ¥2,200/猿人マスク ¥3,900

ありましたね〜え。不気味なマスクシリーズ。今ひとつ使用用途がアレなんですが、今見ても、十分なクオリティではないかと思われます。

 

スーパーバリンダー ¥2,900

こ、これは一寸恥ずかしい商品かもしれない。「オートバイのモノスゴイエンジン音」、一寸聞いてみたい気がするかもしれない…。

 

ラブチェック ¥600

何とも怪しいネーミングの商品。恐らくバッチリとは、わからないと思う。

 

ポケット麻雀 ¥1,800

これは、何気に良い商品。けれども、旅先で麻雀をする必要はないなあ。麻雀と言えば、半荘6回に20年もの歳月を費やした「アカギ」が思い出されます。「クク…」。

 

ファッションペンダント ¥900

ヤング歌手、タレントの間で流行っているとは驚きです。キケンナペンダントダ!

 

最高級盗ちょう器 ¥4,800

なぜ、盗聴器の「聴」が平仮名なのか。「ちょう」。

 

FM・AM2バンドラジオ ¥5,800

是非とも、感度がバッチリキマって欲しいものです。

 

オールマイティトランプ ¥2,400

これは、何気に便利な商品。それにしても「株札」というのは知りませんでした。

 

ラクルミー ¥1,650

良いですね。この商品名の響き。「ミラクルミー」。「ミラクル」と「クルミ」の造語でしょうか。「愛用されている」と、言い切るところが「ミラクルミー」な訳ですね。

 

腕時計ラジオ ¥3,900

こちらも感度バツグンみたいです。それにしても、語尾が中国語みたいになっていますね。「バッチリキマルヨ。」

 

チカンマット・ブーブークッション付 ¥1,500

まあ、誰が考えたか知る由もないのですが、中々下品な音が炸裂しましたっけ。しかもコレは股の間から手が「ニュー」と出る始末。けしくりからんです。

 

自転車キョリメーター ¥1,200

「君の愛車にピタッとキマルヨ!」って、コメントに困った時は、カタカナを使用する傾向にあるような…。

 

といった感じで長々と紹介してきました「ポニー特選世界のアイデア商品」。何が凄いって、怪しい光を放つ商品の数々もそうなのですが、何とこのお店、今現在でも健在なんですね。流石に当時の怪しさは若干薄れた気もしますが、「今でも存在しているという事実」に只々、驚かされました。

 

www.ponysp.jp

 

裏表紙

さて裏表紙を飾るのは、シチズンより発売された「デジタル」と「針」が一つになった腕時計「デジアナ」の広告です。一見不気味に見える、顔面が時計になったリアルなイラスト。中々のインパクトです。発売は1978年11月で国産初のアナログとデジタルのコンビネ−ション式腕時計でした。当時の価格 は25,000円〜35,000円となっており、かなり高価な腕時計だった様です。

Panasonic D-snap

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パナソニックより発売されたSDマルチカメラ「D-snap」のカタログのご紹介です。黒を基調とした中々印象深い表紙が特徴的です。裏表紙を見てみると、このカタログは2002年12月1日現在のものなので、本製品の発売日もその辺りだったと思われます。イメージキャラクターは、今なお現役で活躍中の浜崎あゆみ氏。当時24歳位でしょうか。

それしにても、このデジカメの形状はその実際の操作性はさて置き、中々風変わりな感じです。今でこそデジカメは、スマホに押され絶滅危惧種に陥りつつあり、大手メーカーもデジカメ事業から撤退する始末。しかしながらこの頃は正に百花繚乱、玉石混交。まだまだメーカーが他社との差別化を図るため、各社独自の付加価値を付けてそれこそ色々なデジカメが店頭を賑わせていました。まだまだ「デジカメの基準」たるものが確立していなかったのではないかと思います。

因みに「D-snap」のロゴの左側にあるオレンジの「WiLL」のマーク。これは1999年から2004年にかけて行われた日本の異業種合同プロジェクト名だそうな。なるほど。そう言えば、確かにこういうのありましたね。個人的にはそのフロントライトのデザインが個性的な「WiLL サイファ」が思い出されます。

 

middle-edge.jp

 

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本体をテーブルに置いて、画面を開いた所です。右横に置かれているSDカードと比べてみても、その小ささが伝わるのではないでしょうか。コンパクトの様な形状で、かなり多くの機能が盛り込まれているみたいです。ムービーも、静止画も、音楽も。中々の欲張り仕様です。それにしてもやはり、本体横のSDカードが時代です。512MBですから、0.5ギガでしょうか。最早、たった?512MBですが、当時は、目玉が飛び出す位高価だったと思います。

少し気になったので、当時のSDカードの価格を調べてみると…

何と、1ギガで驚愕の10万円超えでした。と、なると512MBでもやはりトンデモナイですね。技術の進歩、人類の進歩と調和は凄まじい。

 

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「撮る」「録る」「見る」「聴く」「残す」

マルチカメラの名称に恥じない多機能振りです。色も中々バリエーション豊かですね。少々気になるのは、バッテリーパックの容量の少なさでしょうか。1000mAhは、今でこそ少ない様な気もしますが、当時はこれ位が標準だったのかもしれません。本体サイズも大きく影響しているでしょうし。

 

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「カードスタイルで、約10時間。」この録画時間は今でも相当驚異的ですが、タイトル右横にあるこれまた当時驚異的な販売価格だった512メガバイトのSDカードが為せる技だったのでしょう。まあ、それでもリアルタイムで10時間は有り得ませんから、トータル的に10時間だったのでしょう。そもそも、バッテリーが持ちそうにありませんしねえ。でも、この書き方だと誤解を招きそうな気がします。

 

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「タテ撮り」「ヨコ撮り」なるものが出来るみたいですが、この大きさだと手ブレが気になる所です。今では当たり前の手ブレ補正もありませんし。ズームもデジタルで2倍と、中々時代を感じさせるスペックです。更にスペックを見てみると、なるほど。段々と「10時間録画」のカラクリが見えて来ました。最高画質の「スーパーファイン」でも秒間15フレーム。画像サイズは驚愕の320×240万画素。これならば10時間録画も512MBだと可能かもしれませんね。但しその際は、画質が最も低い「エコノミー」になる訳ですが。ふむ。確かに「10時間録画」に嘘偽りはありませんね。しかし…。

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恐らく、色々と良い方面に解釈されるように?かなり指が長い女性が起用されている?のは、気のせいでしょうか。しかしながらそれを踏まえても、どう見ても撮影しにくそうに見えるのは私だけでしょうか。本機で撮影した画像をSDカード経由で「ケイタイ」に送れるそうな。掲載されているガラケーが時代です。

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本機の多機能振りは、こんなところにまで。何とモバイルプリンターも用意されていました。SDカードをプリンター本体に差し込むだけで出力出来るのは、中々便利だと思います。しかしながら、恐らく「チェキ」みたいな方式で印刷されるでしょうから、当時はそのクオリティーにも少々疑問が残りますし、何よりコスト面の問題が半端では無かったと思われます。しかしながら「取り敢えずは出来るんじゃい」という多機能振りをアピールするには、申し分無かったのではないでしょうか。それにしても、右下に掲載されている「ベストショットを、8分割プリントに。」の文字。当時、絶好調だった「プリクラ」を意識してのモノだと思われますが、やはり時代を感じざるをえません。

 

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果たして、テレビ番組をデジカメで観る必要があったのか少々疑問ですが、まあこれも多機能振りの一環でしょう。それにしても気になるのが、その録画時間。8MB(8GBではありませんよ)のSDカードが付属しているのは良心的だとは思うのですが、最高画質のスーパーファインだと、その録画時間、驚愕の1分ですよ、1分。流石にこれは厳しい。

 

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多機能振りは、まだまだ続きます。今度は音声再生、録音機能です。その音質はさて置き、このコンパクトさは割と使い勝手が良かったかもしれません。因みにオープン価格のSDオーディオレコーダー SV-SR100ですが、何と世界初、パソコンなしでCDからSDメモリーカードへ圧縮方式で録音を可能としたマシンだったみたいです。

 

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マルチ振りは更に続き、次は保存方法です。ここではDVDやハードディスクに保存する方法が紹介されています。ハードディスクも、DVDも今の時代で使われていますが、その容量は当時とは比べ物にならない位巨大化し、ましてや「クラウドサービス」何てものが生まれるなんて、この時代は想像する由もありませんでした。

 

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SDマルチカメラ、SDモバイルプリンターの仕様です。今と比べれば、スペックは低めでお高い感じでしょうか。まあ当然と言えば当然なのですが。それにしてもプリンターによる出力は別にして、ほぼ全ての事が現代のスマートフォンで出来るのが驚きです。こんな時代が来るなんて、やはり当時は想像もつきませんでしたね。

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32MBから512MBまで用意されている、幅広いSDカードのラインナップ。まあ先述した様に、512MBのSDカードなんてホントーにトンデモナイ価格なので、オープン価格もさもありなんなのかもしれません。恐らくこの頃位から「オープン価格」なんて表現が横行し始めて来たのではないかと思うのですが、個人的には全く有り得ない価格表記ですねえ。よくわからんし。

さて、長々と当時の最新鋭マルチカメラの御紹介をしてまいりましたが、漸く最終ページを迎える事となりました。他社との差別化故か、今では考えられない位の最早迷走気味の多機能具合。天晴でした。今や無くなりつつある「デジカメ」の草創期は、こんな具合だったんですよ…。なんて事実を、心の片隅にでも留めておいて頂ければと思います。

妖虫

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出典:株式会社 秋田書店

 

 

初 版 1975.9.15
著 者 古賀 新一

巻 数 全1巻
発行所 株式会社 秋田書店
定 価 370円
評 価 ★★★☆☆

 

あらすじ

大屋敷に一人で住む昆虫好きの青年・秀夫は、母親を亡くして以来定職にも就かず、昆虫採集に没頭する毎日を送っていた。近所の住民からは変人扱いされ、叔母からは心配される始末。そんなある日、学生たちから揶揄され「コエダメ」に落ちてしまう秀夫。夜になって痛む傷口に目をやると、何と傷口からは大量の「綿」が飛び出していた。原因不明の奇病に侵されていく秀夫。あたかも完全変態する蝶の様に、自分の意志とは無関係に変態を繰り返して行くのだが……。

 

寸評

いちばん身近で、実は何よりも知られていない人間のからだ。そんな人間のからだに怪奇と夢とロマンを託して描きたかった、と作者は語っています。改めて絵柄を見てみると、非常に細かく描き込まれており、氏の作品の中でも群を抜く美しさだと思います。正に脂が乗りきっていた頃でしょうか。作者の古賀新一氏は、残念ながら2018年に81歳でお亡くなりになりました。古賀新一氏といえば、やはり「エコエコアザラク」が思い出されます。この作品に関しては、また別の機会にご紹介したいと思います。

城島高原 楳図かずおのおばけ屋敷 安土家の祟り

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1995年7月29日にOPEN!あの楳図かずお氏が総合演出したお化け屋敷「安土家の祟り」オープニングフェスティバルのチラシです。

注目すべきイベントは、ななな何と! 楳図かずお氏御本人が来園し、当日行われるおばけコンテストの審査、更にはオンステージのショーが行われると!?

これを行かずして、どうする。御本人と出会える千載一遇のチャンスではないか! このチラシは、楳図フリークの自分を知ってか知らずしてか、当時の同級生がくれたモノでした。

勿論、迷う事なく友人たちを巻き添えにし、いざ来園。おばけ屋敷の出来は置いといて、実際の楳図先生を目の当たりにし、その独特のテンション、パワフル具合に圧倒されてしまいました。ステージが終わり、先生に握手を求める人たちもいて、自分たちも頑張れば握手して貰えたかもしれなかったのですが、私と同様、先生の数々の名作を知る友人と共に、本人を目の前にして恐れ多くて身体が全く動かず、足早に去って行く先生の後姿を呆然と見守るのが精一杯でした。あんなにも気軽に握手を求める事が出来るなんて、きっとニワカに違い無い。なんて負け惜しみをしたかどうかは、今となっては定かではありません。まあ、それでも本当にイイ思い出でした。

そんな思い出深い城島高原のお化け屋敷でしたが、流石に今は稼働していないみたいですね。ちょっと残念です。

ん?「ジュピター」は、まだあるんだ…。

 

www.kijimakogen-park.jp

 

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続いて裏面です。

「遊涼み、浴衣(ユカタン)高原 '95」と題され、様々なイベントが行われたみたいです。こっそりと「ライブおばけ」では、本物が出る可能性も示唆されています。おばけと言えば、昭和のおばけ番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」のショップがオープンするあたり、中々時代ですね。