蟻虫とカラットゾンビ

懐かしの所有物で振り返る断捨離前の悪あがき

ムジナ

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実は本格的な忍者漫画

 

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怒涛の展開の最終巻

 

 

 

初 版 1993.5.5
著 者 相原コージ
巻 数 全9巻
発行所 株式会社 小学館
定 価 500円
評 価 ★★★☆☆

 

あらすじ

首領の絶対的権力の元、卍の里で暮らす落ちこぼれ忍者のムジナ。皆からゴキブリと揶揄されるムジナの父は、生きては帰って来られないであろう任務の前に、ムジナに「忍」としての不条理さを説き、生き延びる為の秘術を伝授する。
そんな中、以前から忍としての生き方に疑問を持っていた卍の里の実力者、シロベが里を抜け出した。忍者にとって「抜忍」は重罪。シロベの始末をムジナが所属する「雲組」に命じられるのだが…。

 

寸評

ギャグ漫画家として一世を風靡し、重鎮にまで登りつめた作者が突如として挑んだ本格的忍者漫画。
しかしながら、各回に盛り込まれた「実験シリーズ」や、緊迫したシーンでのギャグ展開など、相変わらず遊び心は忘れておらず、作者らしさが随所に盛り込まれています。
愛を信じない?作者が、徹底的に愛に拘った作品。本作品は、過去の忍者漫画に新たな一石を投じた、新しいタイプの忍者漫画としてもっと世間に認知されても良いのではないかと思います。