蟻虫とカラットゾンビ

懐かしの所有物で振り返る断捨離前の悪あがき

Power Macintosh G3

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本体側面にうっすらと浮かび上がる「G3」の文字

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レバーひとつで本体内部へアクセス

当時、一躍人気モデルとなっていた一体型マシンのiMacのデザインをデスクトップマシンに踏襲して誕生したのが「Power Macintosh G3(Blue & White)」でした。発売は1999年1月で標準価格は198,000円から。それまでのベージュの筐体は驚く程大胆に刷新され、店頭で初めてこの実物を目にした時は、本当に驚きました。本体側面に薄っすらと浮かぶ「G3」の文字。奇抜とも言えるカラーのチョイス。ポリタンクとも言われたこのカタチ。何とけったいな。良くも悪くもこんなデザインがよく出来たものだと。

そんな外観のデザインプラス、中身も色々と進化していました。例えば、このMacの特徴の一つに挙げられるのが本体内部へのアクセスの容易さ。面倒なネジ等を外す事なく、側面に設けられているレバーを引くだけで、メモリやHDの増設や交換等が可能となりました。このアクセスの良さは大きな進化だったと思います。その他にも、最高400MHzのPowerPC G3プロセッサを搭載。また、それまでのSCSIポートを排除し、FireWireやUSBをPowerMacintoshに初めて標準装備しました。さらに、3つの内蔵ドライブベイによる最大100GB以上の内部記憶容量(容量的には時代ですが)など新しい要素を積極的に取り入れたマシンでした。しかしながら、iMacと同じキーボードや非常に使い辛い丸いマウス(当時、仕事で使用していたのですが、ホント〜にこの「デザイン優先」の丸いマウスが使い辛くて、使い辛くて。わざわざ通常のマウスの形状に近づける為、アタッチメントを別途購入して装着し、使用しなければいけないという始末)などで評価を下げ、また僅か8ヶ月後には上位モデルのPowerMac G4が発売されるというあるまじき事態に飲み込まれ、登場時のあの衝撃は何処へやら、短命なモデルとしてその生涯を終えたのでした。