蟻虫とカラットゾンビ

懐かしの所有物で振り返る断捨離前の悪あがき

Panasonic COOL SHOT II

f:id:arimushi:20211013150535j:plain

タテ型の特徴的なデザインが印象的だった先代機「COOL SHOT」の後継機「COOL SHOT II」のパンフレットです。発売は1997年。標準価格は本体のみが59,800円、オールインワンモデルが79,800円と中々お高い価格設定となっています。

幅91×高さ60×奥行き31.5mm、重さ142gというコンパクトサイズ。分厚い奥行きを除けば、ほぼ名刺サイズで1997年当時は世界最小・最軽量を誇っていました。個人的に本体デザインもキュートでかわいらしいと思うのですが、もっと明るいボディ色があったら良かったかもしれませんね。

スペックを覗いてみると……

素数は35万画素で、今のそれと比べる余地もありませんが、この数値は当時のデジカメのエントリーモデルとしては多かった様に思います。印刷してみるとその画質の粗さに愕然としてしまうパターンです。

記録媒体はコンパクトフラッシュカード。この製品にはコンパクトフラッシュカードが付属しているのが「売り」みたいですが、驚きなのはその容量です。何と「2MByte」ですよ「2MByte」。「2ギガ」ではありません「2メガバイト」です。因みにこの容量を現在最も一般的であろう「ギガバイト」に換算すると「0.001953125ギガバイト」となります。小数点以下過ぎて最早何の数値か良く分からない状態ですね。まあそれだけこの時代は、かわいらしい容量を扱っていたと言う事でしょうか。

先述した通り、この機種の記録媒体はコンパクトフラッシュカードですが、もう市場からは消えちゃいましたかね。この時代は本当に様々な記録媒体が存在しており、コンパクトフラッシュカードの他、スマートメディア、xDピクチャーカード(結果的に、このカードには裏切られたなあ)、SDメモリーカードマイクロドライブ(超高価、1ギガで3万円位でしたっけ)などがありました。現在はSDメモリーカードの一人勝ち状態でしょうか。因みに、最大容量が2TBの「SDXCカード」なんてのが今は存在するみたいですね。驚きました。

 

f:id:arimushi:20211013150547j:plain

この時代のデジカメは「液晶モニター」とは別に「光学ファインダー」を設けていた機種が多かった様に思います。その理由は、ズバリ電池(バッテリー)の寿命を延ばすため。当時のデジカメは液晶モニターを使用するとびっくりする位「あっ!」と言う間にバッテリーが無くなる機種が多く、それを防ぐ為に撮影の際は「光学ファインダー」で、確認する時は「液晶モニター」で、といった感じで涙ぐましい努力をしつつ、出先でのバッテリー切れの対抗策を講じていた訳です。

また、この機種は本体価格を少しでも抑えるためか、フラッシュは別売で着脱式になっているみたいですね。何とも思い切った仕様です。因みに先代の「COOL SHOT」は液晶ディスプレイが別売で着脱式になっていました。以上、懐かしのデジカメのお話でした。