蟻虫とカラットゾンビ

懐かしの所有物で振り返る断捨離前の悪あがき

愛がゆく

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心優しき「愛」を描くSF問題作

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入手困難だった最終巻



 

初 版 1982.5.5
著 者 小山ゆう
巻 数 全12巻
発行所 小学館
定 価 360円
評 価 ★★★★☆

 

あらすじ

雪の降る寒い夜、未来の世界から突如舞い降りて来たひとりの赤ちゃん。
天涯孤独の荒くれ男、北条松五郎はその男の子を「愛」と名づけ、育てる事に。
成長するにつれ、特殊な能力を発揮する愛。そして、次々と送られて来る未来からの死客達…。
果たして愛は何の為に現代に送られたのか…。

 

寸評

生い立ちをキチンと描く、小山ゆう氏の手法が、この作品でも充分に活かされています。
成長過程を知っているが故に、自ずと主人公に感情移入しやすく、また物語も必然的に深みが増して来ます。
思わず涙がでてくるシーンも多々有り、本作品は隠れた名作と言えるのではないでしょうか。