蟻虫とカラットゾンビ

懐かしの所有物で振り返る断捨離前の悪あがき

ザ・ムーン

f:id:arimushi:20210817163131j:plain

ムーン ムーン ムーン



 

f:id:arimushi:20210817163154j:plain

最終巻 第4巻

 

初 版 1997.5.10
著 者 ジョージ秋山
巻 数 全4巻
発行所 小学館
定 価 610円
評 価 ★★★☆☆

 

あらすじ

魔魔男爵が科学の粋と膨大な年月、そして莫大な資金2兆5,000億円を投じて製作した巨大ロボット、「ザ・ムーン」。混乱した世の中に怒り、力こそ正義だと唱える伯爵の意志は、サンスウ、カテイカ、シャカイ、ズコウ、タイソウ、オンガク、リカ兄弟、ヨウチエンの、心正しき9人の少年少女に託された。「ザ・ムーン」は、9人の心が一つになった時、動き出すというのだが…。

 

書評

1962年から連載された本作品は、登場人物の少年少女達の名前が学校の教科名だったり、男爵に忠誠を尽くす無気味な部下が「糞虫」と呼ばれていたりするのですが、こういったある種特異な設定が、実は計算的に設けられている様な気もします。
次から次に起こる怪事件。そこには社会問題等も含まれていたりして、問題意識の高さ故、必然的に息もつかせぬストーリー展開へと繋がり、読む者を知らず知らずのうちに物語の中へと引き込んでいきます。
物語終盤に、突如として訪れた人類の危機。
衝撃のラストに、果たして貴方は、涙無しでいられるでしょうか。